婚活のスタートラインにさえ立てない

婚活に挑む前に撃沈したアラサー弱男の日記

うちの親父が古典的な詐欺にひっかかってるって話【後編】

~前回のあらすじ~

 

親父「詐欺師からお金貰うために手数料20万円必要だからよこせ!」

 

詐欺師「こいつの日本語難解すぎて会話成立しない!」

えー、日付が間違っている謎の証明書が発行されたとこまで進めたんでしたね

続きがこちら↓

 

あなたの情報は受信され転送されました!おめでとう。

おめでとう言うタイミングが謎だぜスーザン・・

 

賞金の受け取り方法について、ご希望のオプションを選択してください

1:ATM(これには日本で行われるカードのアクティベーションが必要です)

カードのアクティベーション・・?なんのこっちゃ

インターネット先生によると

 

アクティベーションとは、活性化 (する)、有効化 (する)などの意味を持つ英単語。

 

らしい

カードの有効化・・?まあ詐欺師が欲しがるカードと言えばクレジットカードか

ちなみに親父は脳梗塞になった時点で責任能力がないと判断され

クレカは没収されております

2:小切手(配送料が必要です。お支払いは次の通りです)
したがって、これらに注意してください

注:フェイスブックは過去のプログラムで・・・ええと

なんだこの目が滑る文章は

ようするに

過去に当選者が友人や家族に賞金のことを喋ったが故に

当選者になりすまして賞金を受け取ろうとした輩がいましたよと

なのでこの賞金の話は他の人に喋るんじゃないぞ!と念押しする文章かな

 

すまん、既に俺に喋ってるし警察に通報したよ

親父にこれは詐欺だよって教えたら

「じゃあ警察呼んでみろよ!!!」って親父に言われたからさ・・

 

スーザンのやりたかったことはわかる!よーくわかるよ!

この詐欺賞金のことを他人に喋ったらまず

「それ詐欺じゃん」ってほぼ確実に指摘されてバレてしまうからね

スーザンからすればそれを避けるために第三者に介入してほしくなかった

でもそれじゃだめなんだよスーザン・・・今回は相手が悪かった

頭パーな親父はあんな目が滑る文章読めないからさ・・

スーザンはもっとわかりやすく伝えるべきだった

まあ結局は手数料払う金がないから俺に頼ってくるのでそこでバレたんだけどさ

それにそんなことしなくても親父はこれが詐欺だと教えても絶対に認めない

たぶん最初の方に書きましたが親父は

「興味を持ったことに対して妄執的になる」って性質を持っています

つまり自分に都合のいい情報である「自分は選ばれた人間で60万ドル貰える」
ということは無条件で信じて疑わないし

それを否定する俺の言葉を信じることは決して無い

詐欺師の甘い言葉は信じるけど息子や警察や弁護士や医者の不都合な話は信じない

そんなあべこべみたいな妖怪なんだ

おかげでこっちはすごい苦労してるよスーザン・・

 

で、続き

 

スーザン「スタッフとメンバーからお祝いを申し上げます!」

 

親父「アクティベーション????わからん!!!」

親父「あとわし3万円しか持ってない!!!!!」

 

全てをやり切った感を出し、祝いの言葉を投げかけるスーザン

しかし、ATMか小切手かという

提示した二つの選択肢は一瞬にして崩壊しました

まあアクティベーションうんぬんは正直俺も意味わからん・・

これはスーザンが悪い

あなたのお気に入りのオプション(支払方法)はどれですか?と聞かれていますが

再び脳がフリーズし壊れたラジオのように同じセリフを垂れ流す親父

親父は焦ったり興奮したりすると、このように言語不全が悪化し
日本語に近いナニカを早口でしゃべったり同じことしか言わなくなります

 

その後の会話もなかなか笑えますね

 

Q:どのエージェントと話し合いましたか?

A:James様だと思います

スーザン「ジェームスさんって誰ですか?(困惑)」

 

親父は一体誰と会話してるんだ・・・?詐欺師の人困ってるじゃん

 

フェイスブック社にそのような名前はありません」

 

いや一人くらいはいるんじゃねぇかな・・?知らんけど

日本人で言うと田中みたいなもんだろ?

偏見だけどさ

どちらかというとフェイスブック社という名前がこの世に無いんじゃないかな

だって3年くらい前にMETA社に改名してるんだもん

 

 

スーザン「とにかく手数料を事前に払ってね!賞金から差し引くことは出来ないよ!」

 

親父「ピピーーーガガーッ お答えが、できないお話しです」

脳に致命的なerror発生

 

親父「Mary Smith様と、Magret Nnakwe様と、James Redmond様とお話し、しました

 

スーザン「だからそいつら誰だよ!!!!」

本当に誰と会話しているんだ親父・・?

あと「お話し」ってどう変換してるんだ・・?
「お話」って入力した後「し」を付け足してるのか?

 

スーザン「ジェリー・イーライ夫人からご確認いただけます」

 

相棒であるイーライに助けを求めるスーザン

しかし、イーライは既に親父との会話を放棄し※前編参照

スーザンにすべてを丸投げして逃亡しています

四面楚歌ってやつだなスーザン

 

 

SOSも虚しくイーライからの助け舟は貰えなかったスーザン

強引に話を進めていく強行策に出たようです

 

郵送費:500$

保険:350$

付加価値税:200$

スタンプ:250$

 

小切手って国際便で郵送していいの?そんな経験ないからわからんな

税金とかややこしそうだ

にしても紙切れ送るのに500ドルはないだろ

保険は・・なんだ・・?なんの保険なのかちゃんと明記しろ

保険料をこっちが負担するようなもんなのか

付加価値税ってのは聞き慣れないけど実在するらしい

海外での消費税みたいなものとのこと

スタンプ:250$  強気価格だな!

 

親父「頑張りますけど、メタバードのお話が」

親父はもう何言ってるのかわからん

 

 

わざわざ配送チームを編成してこの小包を成田空港に届けてくれるらしい

随分暇な人が多い会社なんだな

あとフェイスブックカードとかいう青いカードは

マスターカードの印字があるので普通にクレジットカードなのかな?

賞金を受け取るのに何の必要が・・?

 

 

フェイスブックのカードを見たのは初めてです

やっぱそうなんだ

 

スーザン「ジェームズ・レドモンドは知りません」

本当に知らないんだろうけど、じゃあ一体何者なんだよジェームズ

親父のイマジナリーフレンド・・?

そしてとにかく支払いをさせたくて焦るスーザン

 

「配送チームは明日の朝出発する必要があります!」

 

「今お支払いを済ませていますか!?」

 

 

ダメなんだ、無理なんだよスーザン・・・

親父の財産は親父が脳梗塞になった時に裁判所から成年後見として選出された

弁護士の先生によって管理されているんだ

今スーザンが頑張って会話しているおっさんは毎月支給される食費等の生活費

4万円しか自由にできないんだ

生活に必要な光熱費や家賃、医療費なんかは弁護士の先生が支払っているんだ

足りなくなった分は俺が補充して後から弁護士さんに返済してもらう形

 

200,000円なんて5カ月断食しないと払えないんだよ

 

スーザンにとっては誤算だった思う、だって親父は

自分が大金持ちで武蔵小杉のタワマンに住んでるって思いこんでいて

SNSとかでもそう主張しているからね

ちなみに写真撮るの忘れましたがこのチャットでもそう主張しています

それを見たスーザンは「このオッサン金持ちなんだな」って

思ったかもしれない、でも騙してごめん、4万円しかないです

実際は食費でほぼ消えるので3000円とかです

 

「私の息子は080-〇〇〇〇-〇〇〇〇です」

突然俺の電話番号を晒し始めるクズ

誰も聞いてないのに急に他人の連絡先を書き始めるサイコパスっぷりも笑える

恐らく自分の脳では処理しきれないので俺に助けを求めようとしたんでしょう

しかし、息子に助けを求める→息子に電話をかける というプロセスの過程で

脳がエラーを起こしチャットに入力してしまったってとこかな?

 

三者に賞金の事を話すなと釘を刺していたスーザンの努力が水泡と化したことが明るみになった瞬間でもあります

そして俺に電話がかかってきたわけですが

当然そんなもん詐欺だとわかるので適当に流して切りました

「私の国選弁護士は~~」って部分は上に書いた成年後見人の先生の連絡先ですね

混乱すると自分を助けてくれそうな人間の連絡先をどんどんバラ撒いて

周りが解決してくれることを期待するようです

普段はこっちの話なんてろくに聞かねぇ癖に迷惑だな

 

そして俺は個人情報をスプリンクラーのように撒き散らす親父の家に到着し

「これは詐欺だから振り込んじゃだめだよ」と当然のように伝えるわけですが

 

「そんなわけないだろう、お前はほんと出来の悪い子供だね」

「お前フェイスブック使ってる?俺が一番フェイスブックを使いこなす!!」

「俺はお前が4歳の小学生のqrawlttzくぁ!」(謎言語)

「じゃあ警察を呼べばいいだろう!!!」

 

と、オモシロイ発言を繰り返すのでした

他にもなんか言ってたけどまあ忘れました

まあ期待してなかったけどね

4歳で小学生・・飛び級かな?とか思いつつ事前に呼んだ県警の方の到着を待ちます

どうせ俺の説得なんて聞いてくれませんからね、まあ警察でも無理でしたが

到着した警察の方としばらくこれが詐欺であるって話と個人情報の取り扱いについて話ましたが、聞き入れてくれることはありませんでしたね

チャットを見ると

 

スーザン「これは100%合法であり、FBIも認知しております!!」

との主張

 

おいおいFBIも暇なのか?平和なんだな

大企業といえど一般企業が主催するキャンペーンのケツ持ちしてくれるとは

そして警察に連絡されたことを知ったスーザンがその後姿を現す事はなかった・・

 

と思いきや、数日後からどうやら再び連絡を取り合い始めたようです

そちらの記録は残念ながらまだ保存していませんので

もしかしたら続報を書くかもしれません

 

そして

ジェームズ・レドモンドとは何者だったのか・・?

ジェリー・イーライはどこへ消えたのか・・?

多くの謎を残したまま親父の家を去るのであった

 

一旦おしまい

 

次回の記事は引き続き
「拾った陰毛でマフラー編んでみた」を提供していきます(大嘘)